歌舞伎で、電灯や照明のない時代に、役者の顔を観衆によく見せるために、後見が長い柄の燭台を差し出して、その面を照らしたもの。面火(ツラビ)差出(サシダシ)とも呼んだが、この面明は長さが73cmとあまり長くないので、多分田舎芝居か、祭りの時に使われたものであろう。