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平成27年06月


マッチが日本で作られ始めたのは明治7〜8年の頃と
いわれています。それまでは火打金と石をぶつけて火花を
出し、火打ち箱の中にある火口に点火し、付木(薄い杉板の
先に硫黄がついている)に火を移し竈や火鉢に火を移すという
手間のかかる方法でしか火をつけることができませんでした。
江戸時代には男も女も煙草を吸う習慣があり、出かけた先でも
煙草を吸うことが当たり前に行われていました。そこで
携帯用の火打金が必要となり、自分に合った煙草道具を
オーダーで作らせました。
今回の火打金には火打金と火口と石がセットで入るように
出来ております。一番右の真ん中のものは上側に皮で
出来た入れ物に火打金を下に火口と石が入る様にできて
おります。
根付は丸く裏側に煙草の火を落とし、もう一服煙草が
吸えるようになっております。根付に丸いものが多い
のはそのためであろうと思います。火打金は日本刀と
同じように何回も火を入れ何回もたたいたものでないと
なまくらでは火花が出にくいようです。
携帯用の火打の使い方は火打金に火口を置き、上から
石をたたくと火口に火が付き軽く息を吹きかけると火が
大きくなり、煙管を吸い煙草に火が付きおいしく煙草を
楽しみました。
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